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妊娠中 トキソプラズマ

加熱処理の不十分な肉(馬刺、牛刺、鳥刺、レバ刺、鹿刺、レアステーキなど)に生存するシストや、土やネコの糞に存在するオーシストが経口的に初感染(小腸粘膜から進入)することによって妊婦に寄生虫血症が生じ、

その後トキソプラズマは血行的に胎盤に感染・増殖し、胎児の脳などの実質臓器に波及します。母体感染から胎内感染の成立までは数ヶ月を有するとされています。

 ほとんどの症例において母体は免疫能正常で無症状ですが、妊娠中の初感染の約30%が経胎盤感染し、数%から20%に典型的な先天性トキソプラズマ症状(顕性感染:胎内死亡、流産、網脈絡膜炎、小眼球症、水頭症、小頭症、脳内石灰化像、肝脾腫など)を発症します。

しかし、出生時無症状であっても、成人になるまでに網脈絡膜炎や神経症状(てんかん様発作、痙攣など)等を呈することがあり、トキソプラズマ胎内感染の実態は不明であるのが実状ですが、都市圏での頻度から少なく見積もって約0.05%(年間約600人)の発症と推定されています。

 また、トキソプラズマの垂直感染率は妊娠初期では数-25%くらいであるのに対して、妊娠末期では60-70%と妊娠週数にともなって上昇しますが、先天性トキソプラズマ顕性感染(重症感染)の危険率は妊娠初期では約60-70%に対して妊娠末期では約10%と妊娠初期の感染ほど重篤化すると報告されています。

本症の予防対策として、CDCでは、
 1) 食用肉はよく火を通して調理すること、
 2) 果物や野菜は食べる前によく洗うこと、
 3) 食用肉や野菜などに触れたあとは、温水でよく手を洗うこと、
 4) ガーデニングや畑仕事などでは手袋を着用すること、
 5) 動物の糞尿の処理時は手袋を着用すること、
 6) 妊娠初期から予防や抗体検査につとめること、などをあげています。

こんな感じでとあるサイトに載ってました。
特に妊婦さんは気を付けたいですね。


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